しかし、動物占いの種類は多数あり、30パタ−ンのものや60パタ−ンのものもある。これならば、納音占いにその起源を求めるのは打倒であり、事実動物の基本性格やその求め方を見れば、納音占いと酷似していることがすぐ分かる。出版社もこの点を認めているところもある?
著者の一部を捉えて、その真偽を云々するのは見苦しい。陰陽五行について、体系的に分かりやすく説明している本には違いないのだから、それでいいと思う。
改めて、この本のアピ−ルをすると、陰陽五行にかかわる事柄を網羅しており、占いや家相・風水にいたるまで取り上げ!られている。大変興味深いところは、多くの資料を取り上げている点。陰陽五行の起源に関しても、原典を引用して書き上げており、なかなか信憑性の高い本といえる。
特に、占いに関しては、生まれ年と生まれ月・生まれ月と生まれ日のいずれかを使用するかによって、その占いの答えが変わってしまう点をずばり指摘しているところがいい。一度読んでみてください。
動物占いにしても、そのパタ−ンは30・60と細分化されているので、著者の言うとおり、納音占いにそのル−ツがあるというのも一理ある。なぜならば、納音占いは、30パタ−ンに分かれており、それも兄弟・陰陽で区別するならば、その数、実に60パタ−ンになるからだ。これに準拠した動物占い・新動物占いもあるので、うそと決め付けるのはどうかとおもう。
『占事略決』にしても、道教関係のシンポジウムでは、その著者が誰なのかを巡って意見は一致しておらず、学者の間でも結論が出ないもの!一度、学術的なものを読んでみるとよく分かると思う。その意味で、僕は著者に賛成。
それに、著者不在の議論もナンセンス。
僕も陰陽五行の研究者だけど、この本はなかなかのでき。陰陽五行にかかわるものを初歩から体系的に勉強したい人にはうってつけの本だと思う。この点に関しては、誰も異論はないと思う。
しかも、日本で生まれた気学と風水の違いも説明されており、気学の問題点もずばり指摘している。
方位を用いる占いに興味を持たれる読者にお薦めの本である。