それから10年以上過ぎて、続編と間違えて手にとって、再度読むことになりました。読んだ覚えはあってももはや中身はほとんど覚えていませんでした。1時間足らずで読み返して見て、違った意味で、現在もまた「あれこれ考えてしまって複雑にややこしく考えすぎ」てしまっているのかもしれないと思いました。
ビジネスやマネジメントに関してさまざまな経験・勉強をしてくると、頭の中に道具があふれかえって結局うまく使えなくなっているのかもしれ!せん。日々のこってりした料理に食傷気味になっているところに、ある日、さっと手打ち蕎麦をだされたようなものでしょうか。蕎麦の風味で、食の実感が戻ってきたように感じました。
かいつまんで、おもいっきり要約すると、
「一分間というピンポイントで関わる事。しかし、直接かかわる以外は、その部下をよく観察しろ」
という事です。
そして、ピンポイントで関わる方法を示してくれます。
関わりかたには、ここで紹介されている方法が全てというわけではないと思います。(私は大いに参考になりましたが・・・)
それよりも、印象に残ったのは、人の育成を子供の成長に例えた考え方です。
「子供に歩き方を教える時、子供を立たせて『歩け』と命令するだろうか?
また、転んだ時に、抱き上げて尻を叩き、『歩けと言ったのに』なんていうだろうか?
そんな事はしない。まず子供を立たせるが、最初の日は少しふらつく。するとわれわれは、すっかり興奮してしまって、『立ったぞ、立ったぞ』と言い、子供をぎゅっと抱きしめてキスをする。
次の日子供はちょっとの間立って、よちよち一、二歩歩くかもしれない。すると子供のところに駆け寄って、キスをするやら、だいてやるやら・・・と言う事になる。」
しかし、大人を扱うときには、この考え方をすっかり忘れてしまうものですね。
経験不足の為に自身のない者や不安を感じている者には、罰を与えるのではなく、何を要求されているのか?よくやるとはどういうことなのかをはっきり理解させる必要があると説いています。
まさにその通りで、よく知っていて出来ない者と、経験不足や知識不足から出来ない者とは明らかに別けるべきなんですね。
その上で、新人や新業務に携わる時などは、マネジャーとしての責任が問われる事なのでしょう。
優秀な人材を採るという方向から、優秀な人材を育てる、仕立てるという考え方にシフトしたいと思いました。
最後に、一番気に入った言葉を抜粋しておわりたいと思います。
『気分のよい部下は、よい成果を生む。』