システム・シンキングは、連関図(インフルエンス・ダイヤグラム)を用いて、ある事象の因果関係や相互関係、発生メカニズムを構造的に捉える技術。普及しつつある「組織学習」の根底にある概念です。また、「シナリオ・プランニング」等のプランニングでも、必須となる思考技術です。
本書では多くの場面で発生する、一般的、典型的なメカニズムを『原型』として抽出し、解説します。この『原型』で説明できる事象は、我々が目の当たりにすることが多いため、原型を通じて事象を捉える目が養われ、システム・シンキングの定着が促進されます。
システム原型は、「応急処置の失敗」、「問題の転嫁」、「成功の限界」など8つの原型に整理されていますが、確かに、これら原型を通じて経営や日常業務の多くは捉え易くなります。
始まりと終わりがあるような線形的な考え方から、物事は巡り巡って戻って来るような循環的なシステム観をもった洞察力を形成することが、システム・シンキングの強さです。こうしたシステム観は、不確実性が増すほどに重要性が増すツールであり、これからのビジネス・リテラシーとして重要なツールになっていくものと思います。