学習する組織への変革プロセスについて説いている部分で、「話し合いのパターン」に10ページを割いて、変革の現場の実態と問題点に応えているところも、説得力があり共感できる。本書によると話し合いには「井戸端会議」、「クイックフィックス」、「問題解決」、「共感的話し合い」、「生成的なダイアログ」、と五つのパターンがあるということだが、変革の試みが井戸端会議やクイックフィックスで終わることは良くあることで、真に学習する組織へ成長するには、当事者たちの話し合いのパターンがどのレベルにあるかを意識することが、大事であることを教えてくれる。
そしてリーダーを「DO型」と「BE型」に分類した見方も、面白い。このネーミングだけで判断すると、いわゆる行動重視のDO型が変革をリードする人物の、あるべき姿のように聞こえるが、本書の主張は「BE型リーダーたれ」ということだ。BE型リーダーは「その人の存在そのもの、その人らしさが周囲の人によい影響を与えているようなリーダー」なのである。これからは結果よりもむしろ、リーダーの本質を問われる時代であるということを、読み取るべきなのであろう。
新書とは思えぬほど内容豊富な本でした。そのため、頭に入ったような、入ってないよなでした。(すいません)。
組織変革の内容が多いですが、部下の指導やコミュニケーション手法など、明日から使えるテクニックも満載です。