馬に携わりイギリスに渡り、現在の至るまでの足跡が時系列で語られて
いる一冊。淡々と語る中にも、現在の競馬サークルへの意見や、岡部騎
手や森調教師、厩舎スタッフなどの過去のエピソードなども書かれてい
る。
とにかく思うことは、藤澤和調教師は「すべては馬のため」といつも心
がけていること。とにかく馬が最優先。そして、それは簡単なことのよう
で、実はとても難しい。そういった徹底した姿勢があってこそ、今の地位
があるのだと改めて納得させられた。よくある「成功したから言えるんだ
ろ」と思える部分もなく、とにかく事実に対して真摯に書いていることに
も好感が持てた。ファンの立場からはなかなか知ることのできないことも
書かれていて、読んで損のない一冊だと思う。
減点の☆1つ分は、「あれ? いつの間に結婚してたの?」と文中で感じ
たこと。3行でも良いから触れてほしかった。