大学院を修了後、ブリジストンへ入社し学校で学んだ高分子
物理学とは畑違いの配属先からスタートし、数多くの経験を
経てモータースポーツに関わり、そして現在のF1へ至る氏の
エンジニア人生が書かれています。
タイヤ工場の職人さんをはじめとする現場の方とのかかわり、
担当するまで縁がなかったモータースポーツとのかかわり、
そしてF1の各チーム、各ドライバーとのかかわり。
内部で、最前線で関わるからこそ描くことの出来る文章が
満載です。
著者の目で見たM.シューマッハの速さの秘訣は他のメディア
にはあまり書かれていない切り口ではないかと思います。
なお、最新のF1タイヤの技術的(数式や図表を使ったような)
解説はありませんので、そのような内容は期待されないほうが
よいです。
もちろん、最近の市販ラジアルに関する記述は皆無です。
F1をはじめとするモータースポーツをさらに奥深く見ることが
できるようになる一冊であると思います。