本書は、O−リングの発見者である大村恵昭先生の自叙伝である。大村先生は、研究中に、“体内のどこに異常があっても、その臓器の代表点を箸の先などで軽く刺激すれば、O−リングの握力が落ちてしまう。”ことを発見し、病気の初期診断に利用していった訳である。
本書を読めば2つのご褒美が得られる。1つ目は、“サジを投げられた重症患者に対して、ほとんどの薬が役に立たないことをO−リングで確認した時に、EPAとDHAという健康補助食品が望ましい薬になることを発見した。” という貴重な記述である。“EPAとDHAの混合物は抗ウイルス作用に加えて、抗ガン作用のあることも突き止め、末期ガン患者の治療にも使って効果を上げている。”とある。EPAとDHAの混合した健康補助食品は日本では極めて安価に入手できるので、すぐ利用できる。
2つ目は、“体内の重金属を排出するのに役立つのが「中国パセリ(香菜ともいう、フランス料理ではコリアンダー、タイ料理ではパクチーとも呼ばれる)」である。”という記述である。これは、“混合感染が絡んでいる糖尿病や高血圧に薬効を示す。”とある。
中国パセリは生のままより、刻んで煮て食べた方が良く効くということである。
本書には書いてないが、O−リングの応用範囲は想像を絶するほど広い。物だけでなく、意識などにも反応する。もっと万人が利用できるように、そのメカニズムを工学的に応用できる日が待ち遠しい。