例えば、競争を表層と深層に分類するのはひとつの着眼点と言えるが、それぞれの強さ弱さについての論は、事実の記述は納得できても、著者の論となると説得力に強さがあると言えない。また、内容の記述は既に世間に流布されているものがほとんどであることも新鮮味を損なっている原因の一つと思われる。
結局、現場経験の無い評論家の論の感が否めず、実際に現場にいるものからすれば「常に不断の努力が必要である」以上の内容を感じ取る事はできなかった。
競争は表層だけではなく深層でも行われている.それがこの能力構築競争である.経営基盤競争と言い換えても良い.目先の表層の競争力ばかりに目が向いていた昨今のコンサルタントや経営者に言って聞かせたい内容である.この競争は長期にわたり戦われる.自動車産業の場合,その期間はすでに30年をゆうに超えた.これからが正念場だ.
モジュールなどの産業構造の比較から紐解いてゆくなど興味深い話題満載である。
これから就職活動をむかえ、自動車業界に興味のある方は一読を薦める。