これに興味を持ち、そして私自身が職人になり
現在理解できる陽ちゃんは
パート2に出てくるPDIセンターでの職人より上である。
氏のおかげでわかる人間になった自分が今ある。
福野礼一郎 まさに褒めずにはいられない。
「終演」は全損車を次から次へと引き取っていく謎のおじさんの話。「あとがきにかえて」は、東名高速での違法レース(後に『バンザイラン』として小説化された)最強車両を作ろうとパンテーラに全てを注いだ伝説の人物の話である。ここで詳細を書くことは憚られるが、この二章はいずれもクルマを所有し、使う事の意味を鋭く問いかけて来るものであり、またクルマを愛するという事の意味をも考え直さざるをえないような重いテーマを含んでいる。
クルマを愛する全ての人におすすめ。
笑える話の他にも、ベンツに使われている「鉄」の秘密に迫る、「鉄のかがみ」や、シートの表皮に使われる「革」がどのように作られるかを紹介した、「皮が革になる日」などは、後々の福野氏のコラムによく出てくる話の原点がうかがえる。
自分が好きなのは、「神よ、ドイツよ、エメラルド」だ。はるばるドイツからやって来た塗装の神様を描いた短編だが、なんかちょっとホロリとしてしまいそうな、いい話だ。
割と短めの分量の本で、車、特に外車が好きな人は、買ってみて2時間ほど楽しんでみてもいいのではと思う。