ウッドパネルのひび割れをスジボリ用ツールでV字に削ってから直すとか、航空機モデルのキャノピーをコンパウンドで水飴にのようになるまで磨く要領で表面が室内照明の透明カバーを磨き上げたり、吹き付け塗装の技術で皮のテカリをなくす方法など、文中で福野さんも書いているが「『いまのクルマなんてプラモデルみたいなもんだ』その通り。ようやくプラモデルくらい精密で繊細になってきた。だからDIYレストアで天下を取るのは年季の入ったドライバーではなく、年季の入ったプラモデラーだ」(p.85)ということなんだろう。
こうして磨き上げれたロールス・ロイスのシート、ウッドパネル、そしてハンドルの細さなどは写真で見てもうっとりする。しかし、こうした作業は中古車を購入したら、やった方がいいんだろう。なにせ、「中古車の内装などゴミためである」「中古車のインテリアは他人の古着以外の何者でもない。他人の古着を買ってきたら着る前にまずやることは…もちろん洗濯だ!」(p.48)ということらしいから。
それにしても程度のいいロールス・ロイスを買っても中古車両価格と同じぐらいの部品代と修理代、それに550時間の労力がかかるんだな、と妙な感心(本体購入価格とあわせてレストアに要した費用は\3,659,674)。
あと、クイックブライトという洗浄剤は便利そう。