花王・日産・資生堂が出てくるのは当然として、羊羹で有名な虎屋や草津温泉、果ては阪神タイガースや関さばと素材の選び方もユニークで興味深い。ブランドにはそれだけ多面的な特質があるということを強調する効果がよく現れていると思う。
個人的には電通・博報堂を扱った章が実に興味深かった。近年、経済産業省でブランド価値評価モデルが発表されたが、それをめぐる裏話が非常におもしろかった。目に見えない価値が形成されていくプロセスを実感することができた。
良書ですよ。
とくに興味深かったのは「花王」と「ブラザー」です。
すでに強いプロダクトブランドを持つ花王が次のステップに
進んでいく為にとったブランド戦略と、主力のミシンから
新しい分野(デジタル複合機)でのブランドマネジメントを
すすめていくブラザーのレポートを読み比べると、
各企業の考え方が個性的で、必死に一つの目標に向かい取り組む
姿勢が参考になります。
これ以外に、阪神タイガースや虎屋といったファンが多い
ブランドもとりあげられているので、その成り立ちを読むだけでも
面白いと思います。
本書は、こうしたブランドをめぐる様々な企業戦略の実態を探った報告である。不祥事で失墜したスノーブランド(雪印)の例に始まり、ブランドビジネスをめぐる電通・博報堂の競争、日産、資生堂、松下電器など有力企業の戦略、さらには、阪神タイガース、大分県の「関サバ」ブランド戦略などに至るまで、多くの業種の多くの例をレポートしている。ブランドをめぐる具体事例集として非常に参考になる。