ブランドのポジショニングをどう確認し、次へのアクションプランをどう組み立てるかに関して、多くのページが割かれています。ただ、意図したわけではないのでしょうが、博報堂が持っているブランド調査のデータベースの紹介や、博報堂のブランドマーケティングの能力の紹介がかなり目に付きます。また、広告会社によるブランドマーケティングの解説書であるためか、俯瞰的、広告的な視点での議論に終始し、具体的に営業戦略をどうするか、流通戦略をどうするか、収益構造はどう組み立てるか、というブランドの実務担当者向けの議論がまったく欠けています。
広告会社がクライアント企業の広告戦略を組み立てるうえで有効なフレームワークはいくつも提示されていますが、継続して収益をあげることを目標とするブランド企業の実務者にとっては、広告的視点のみの一面的な議論にしかなり得ていないのが残念です。これでブランドマーケティングと題をつけるのは少々大げさに思います。
商品やサービスをもっと売りたいと思ったら、最初に手にとるブランドの入門書としてお勧め。