内容の8割が和田選手の野球人生の紹介に費やされており、これが謎解きにまったく全く関係が無い。和田投手という個人に全く関心の無い私にとっては無意味なコンテンツであった。
で、肝心かなめの「なぜ打ちにくいのか」に対する答えは、イマイチ歯切れが悪い。
一言で言うと、ピッチャーの手元を離れるときには130キロ台だが、あまり速度が落ちないため、バッターの手元で伸びるように見え、どうにもタイミングが狂う、ということらしい。
なるほど。この点は確かに科学的なのだが、逆に言うとここまで。なぜそれが可能になるのか?という点について「僕はこう思う」という程度の、まあ言ってみれば飲み屋でオッサンが語る意見程度のものでしかなく、まったく検証になっていない。
どうも著者に言わせると回転がすごいから、ということらしいのだが、回転がすごいとなぜ初速が落ちないのか?がよく分からないし、そもそも回転がスゴイ、ということについて何の証明もなく「キャッチャーがそう言っている」「ピューと音がする」という程度の、なんというか、幼なすぎて苦笑してしまうような意見なのである。
謎解きの答えは上の文章で100%なので和田投手の人生を読みたいという人はどうぞ買えば、という感じでしょうか?
甲子園に出場し、一定の評価を得てはいたものの、
名門早稲田大学でレベルの高さに驚かされた彼が、
いかに努力し、江川の奪三振記録を塗り替えるまでになったのか。
その活躍の背景に興味を惹かれました。
野球選手の卒論が読めるなんてのも滅多に無い機会かもしれません。