一般に翻訳本は日本語の文章として読めても、原著者の認識のニュアンスが読み取りにくい・蒸留水みたいな訳文で書かれがちなので、読む気があまりしない。
この本も少し読むと、薬用石鹸で顔を洗ったあとみたいに神経の襞がひりひりしてきて、アルコールを喉に流し込みたくなる。
「7.マーケットの観察記録をつける
大急ぎで経験を積むわけにはいかないが、記憶に頼らずマーケットの観察を書き残すことによって効率はぐっと高まる」とある。
これは前項「6.トレーダーとして成功するには時間がかかる」の続きだ。
「性急にやっても経験を積んだことにはならない。だが、マーケットの観察を書き残せば経験を積む効率はぐっと高まる。記憶はあてにしてはいけない。」とでも訳すべきだろう。
株式売買の実体験のある人がすみずみまで目を通していたら、もっとよい本になったかも。
確かにこんな風になりたいと啓蒙の役割はあるかもしれないが、それ以外の価値はないだろう。