死体洗いのアルバイト以外にも、病院にはいろんな噂があるもので、それらの「噂の真相」が、現役精神科医の手で次々と明らかにされる痛快な本でした。
インターネットを駆使して、海外の医学論文などを渉猟しつつ、「膣ケイレン」や「身体の中の異物」などの怪しげなテーマを追っていく著者は手なみは見事なもの。
ときに、人間の生死なども絡めてほろりとさせるエピソードもあって、それがまた良いです。
サイトから火がつき、出版までこぎつけたそうですが、サイトの域を出ていません。
半ば常識的に捉えられている病院にかかる事象を鋭く分析していますが、それも結論までは至らず、筆者推測にとどまっている部分が多くみられます。
単行本で買いましたが、個人的には文庫版が出るのを待てばよかったように思います。
全く無駄というわけでもありませんが読むべきかと言われれば、そうではないと答えます。